日本の原種

ベバエンセラ系(ハンショウヅル系) 
 
群馬ハンショウヅル(吾妻「あがつま」)

左から黒鐘、吾妻、選抜
開花特性:旧枝咲き
開花時期:4〜5月
剪定方法:弱剪定
植栽適地:鉢植え、西日の当らない地植え
  黒に近い紫色のベル型の花を多数つける日本原産の品種。
生育の仕方はモンタナに非常に似ているため、モンタナと同じ手入れで良い。
直射日光で葉焼けする品種もあるので、落葉樹の木陰や西日の当らない場所で育てると良い。
ただし室内等で日照不足になりすぎると花芽が減るので注意。

 画像 品種名  特徴  備考 
   ハンショウヅル−選抜−    ハンショウヅルの選抜品種。
非常に多花性で、1節につく蕾の数が通常の倍近い。
葉焼けしにくく、枝が細くてもお構いなしに蕾を付けるので
非常に育てやすい上に誘引もしやすい。
   群馬ハンショウヅル(吾嬬「かづま」)   ずんぐりむっくりで先端が壷型クレマチスのように
少しカールするのが特徴。
   群馬ハンショウヅル(黒鐘「くろがね」)   通常のハンショウヅルよりも一回り大きい花で、
黒に近い紫色で光沢がある品種。
花数は非常に少なく、枝を太くしてやらないと
開花させるのは難しい。 
   愛鷹ハンショウヅル

 画像 品種名  特徴  備考 
  群馬ハンショウヅル(吾妻「あがつま」)    群馬県吾妻郡東吾妻町岡崎に自生するハンショウヅル。
他のハンショウヅルよりも花弁が開くのが特徴。
蕾の時に花弁の間からピョロッと葯が飛び出すことがある。
群生地があるのだが、道路工事により無くなることになっている。
  白ハンショウヅル    
  桃色ハンショウヅル    
 
     


 フラミュラ系
 
 開花特性:新枝咲き
開花時期:9月(一季咲き)
剪定方法:強剪定
植栽適地:地植え
 日本の原種「センニンソウ」の部類。
その年の気候にもよるが、大体9月上旬〜中旬に開花を始める。
クレマチスとは思えない小輪の花を数え切れないほど咲かせる。
花には芳香があり、花後の種子も「わびさび」を思わせる風情を持ち合わせているため、
茶花に利用している人も多い。
生育も旺盛で、病害虫もアザミウマに気を付ける程度でハダニやうどんこ病に強い。
2年生以上の越冬株はグリーンカーテンに仕立てることも可能な優等生。


 画像 品種名  特徴  備考 
   センニンソウ   センニンソウは白花のみだが、地域個体差が多い。
当農場では、8月中旬から開花を始める早生個体と、
9月上旬から開花を始める晩生個体がある。