遅咲き大輪(フロリダ−テッセン)系
  開花特性:新旧両枝咲き
開花時期:5〜10月
剪定方法:任意剪定
栽培適地:鉢植え
 ギザギザと切れ込みが入った葉が特徴の品種。
日の光が強すぎると、元気が無くなりやすいので、木漏れ日の当たる半日陰程度が栽培に適している。
最近流通が増え始めたテッセンの実生選抜(ギザギザ葉ではないもの)は、
原種系よりも比較的日照に強いが、やはり注意は必要。
そのため、好きな時に日陰に移動できる鉢植えのほうが地植えよりも育てやすい。
また、テッセン自体がハダニに弱く、枝変わり種、実生選抜種共にハダニに弱い物が多い。
クレマチスの中でも栽培が難しい部類に入るが、それに見合った花の美しさと花付きの良さがある。
クレマチス栽培に慣れたら是非手にしていただきたい系統。

耐寒性が弱く、-5℃までなら大丈夫だが、-10℃ぐらいになると越冬が難しくなってくる。
冬の間に寒くなりすぎる地域では、室内で越冬したほうが無難。

 画像 品種名  特徴  備考 
   テッセン 耐寒性:☆☆
耐暑性:☆☆

花色:白+紫
草丈:1〜2m 
 日本の原種カザグルマとともに、古くから親しまれる品種。
テッセンの出生は謎が多く、未だはっきりとはしていない。
現在は中国雲南省が有力説だが、日本原産ではないかという学者もいる。
管理が比較的難しいが、花付きが非常によい。
また、個体変異が多いことや、中央部が紫一色のモノカラーと、
白(緑)+紫のバイカラーがあるため、生産農家によって花姿が変わる。
当社のテッセンはバイカラータイプ。
稀にシーボルディーに近いタイプになることもある。(※下記参照)
   白万重 耐寒性:☆☆
耐暑性:☆☆

花色:白+紫
草丈:1〜2m  
 テッセンの枝変わりで完全万重咲きの品種。
花が散るまでの期間が非常に長く、1ヵ月以上咲いていることがある。
花付きも良いので咲き進むと株全体を覆うような感じになることも。
   フォンドメモリーズ 耐寒性:☆☆☆
耐暑性:☆☆☆

花色:白+紫
草丈:1〜2m 
 一番花は非常に大きく、直径20cmを超える場合がある。
それでいて花付きが良く、2番花、3番花が次々と上がってくるため、
花が株を覆うこともしばしば。
絡みつく力が非常に強く、風当たりが良い場所だと
自身の新芽を締め潰してしまうことがあるので注意。

この系統のなかでは耐寒性が強く、当社でも-12℃までの耐寒性を確認している。
        

イベント限定、及び生育調査中品種

 画像 品種名  特徴  備考 
 テッセン−シーボルディ− 耐寒性:☆☆
耐暑性:☆☆

花色:白+紫
草丈:1〜2m  
 テッセンの弁化したしべが一際豪華な個体を特別にこう呼ぶ。
テッセンは枝変わりしやすく、場合によっては花姿が変化してしまうことがある。