早咲き大輪系(パテンス&ラヌギノサ系)
 
開花特性:新旧両枝咲き(パテンス系は旧枝咲き)
開花時期:4月〜10月
剪定方法:任意剪定(パテンス系は弱剪定)
植栽適地:鉢植え・地植え
  日本の原種であるカザグルマ(英名:パテンス)と、中国の原種であるラヌギノサの血を受け継ぐ系統。
この2つの原種間の交配は100年以上前から行われているため、明確な線引きは難しい。

そのためここでは旧枝咲き系の剪定が良いものを一季咲き系、
新旧両枝咲きの剪定が良いものを四季咲き系とおおまかに分類する。
また、最近流通が増え始めているコンパクトタイプも別記にする。


早咲き大輪四季咲き系(新旧両枝咲き)
ラヌギノサ系の血を濃く持つ品種。春咲きの花は新枝と旧枝から伸びた枝の先端に花を咲かせる。
中にはパテンス系の咲き方をした後にラヌギノサ系の2番花を咲かせるタイプもある。
2番花は春先の1番花と同じ先端に1輪咲かせるタイプと、節々に一回り小さい花を咲かせるタイプがある。

 画像 品種名  特徴  備考 
   HFヤング 耐寒性:☆☆☆☆
耐暑性:☆☆☆☆

花色:薄青紫
草丈:1〜2m
 栽培難度:簡単

クレマチスの代表種。
ホームセンターで売られている青色のクレマチスの大半がコレ。
花付きが良く、比較的病害虫にも強いため初心者向け。
  ドクターラッペル  耐寒性:☆☆☆☆
耐暑性:☆☆☆

花色:濃桃色
草丈:1〜2m
 栽培難度:簡単

HFヤングと並ぶクレマチスの代表種。
花付きが良く、比較的病害虫にも強いため初心者向け。
土壌PHや開花時期によって花色の違いが出やすいので、
画像や写真ラベルと違う花色になる場合もある。
   ブラックティー 耐寒性:☆☆☆☆
耐暑性:☆☆☆

花色:濃紫
草丈:1.5〜2.5m
 栽培難度:普通

写真では表現しにくい光沢のある濃紫の花。
枝が80cmほど伸びてから花を咲かせる。
できるだけ強めに剪定(強剪定ではない)して、枝数を増やした方が
花付きが良くなる。
枝が細いが、柔らかめなので誘引しやすい。
   美佐世  耐寒性:☆☆☆☆
耐暑性:☆☆☆

花色:白地に青の縁
草丈:1〜2m
 栽培難度:普通

肥料をそれほど必要としない品種で、
肥料切れを起こしやすい鉢植えでも葉色を落とさずよく育つ。
 ラザースターン  耐寒性:☆☆☆☆
耐暑性:☆☆☆

花色:青紫
草丈:1〜2m
 栽培難度:普通

花はHFヤングと酷似しているが、こちらのほうが咲き始めの色が濃く、
花弁が波打つように咲く。
根詰まりを起こしやすいので、地植えにして株を大きくしてやると本領を発揮する。
       



矮性大輪系クレマチス
早咲き大輪系の中でも、枝が伸びにくいコンパクトな品種。
5〜6号鉢(直径15〜18cm)で栽培するのに最も適している。

 画像 品種名  特徴  備考 
   ミゼットブルー 耐寒性:☆☆☆☆
耐暑性:☆☆

花色:紫
草丈:1〜2m
栽培難度:普通

枝はあまり伸びず、枝も固いため、支柱無しで育てても大丈夫。
釣り鉢で垂れ下がるように仕立てても面白い。
花後は2〜3節残す強剪定をしてやると、来年コンパクトに花が咲く。